3歳のお子さまの歯科診療内容

3歳頃になると、乳歯が生えそろい、少しずつ大人と同じ食事ができるようになります。この時期に気をつけたいのは、やわらかい食べ物や、あまり噛まずに食べられる物ばかりを与えすぎないことです。

噛む習慣が十分に身につかないままだと、お口まわりの筋肉の発達が遅れる場合があります。その結果、丸飲みの癖や、口呼吸の習慣がついてしまいかねません。

口呼吸とは、鼻ではなく口で息をすることです。口での呼吸が続くと、次のようなさまざまなトラブルを引き起こしやすくなります。

口呼吸はお口の中だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすと言われています。そのため、幼少期のうちから「よく噛む」習慣を育てることがとても大切です。

当院では歯科衛生士が、噛む力を自然に育む工夫や食事内容について丁寧にアドバイスしています。お子さまが健やかに成長できるよう、しっかりとサポートいたします。

奥歯の乳歯には、虫歯から守るための処置として「シーラント」をおすすめしています。

シーラントとは、奥歯の噛み合わせ部分にある細かい溝へ歯科用プラスチックを流し込む方法です。奥歯の溝に汚れが溜まりにくくなり、虫歯菌の侵入を防ぐ効果が期待できます。

また当院では、乳歯が生え始めた頃から継続的にフッ素塗布を行っています。3歳になったこの時期も、定期的なフッ素塗布がおすすめです。フッ素を継続的に塗ることで、歯の表面が強化され、虫歯になりにくい健康な歯へと導けます。

このように、シーラントやフッ素塗布といった予防処置を通じて、お子さまの乳歯をしっかりと守っていきます。大切な歯を長く健康に保つために、ぜひ継続的なケアを取り入れていきましょう。